中山恒明デジタルアーカイブス 中山恒明デジタルアーカイブス

エピソード集 白い巨塔 昭和38(1963)年

 『サンデー毎日』で山崎豊子の大学病院での医師の派閥争いを描いた『白い巨塔』の連載がはじまりました。著者の山崎豊子は、実際のモデルだった関西地方の教授に取材を断られたので、千葉の国立大学の某有名教授に取材したそうです。
 『白い巨塔』の主人公、財前教授が食道がんの権威だったことから、中山がモデルと言われることがありますが、財前教授と中山の性格や行動はまったく違いますし、政略結婚ではなく当時は珍しい恋愛結婚でしたので、それは誤解です。
 財前教授が手術中に時間を気にしてチラッと時計をみる描写は、中山の手術を取材して得たアイデアだそうです。
この小説はラジオドラマ、映画、テレビドラマとして何度も演じられ、漫画にまでなっています。

『山崎豊子先生の素顔』野上孝子,文藝春秋,2015年