中山恒明デジタルアーカイブス 中山恒明デジタルアーカイブス

エピソード集 千葉県対がん協会 昭和33(1958)年

 中山恒明はアメリカ各地の訪問先で「米国対がん協会」が、莫大な資金を研究支援およびがん予防に対する市民啓発活動に提供し、効果を出していることを知りました。
 その頃、手遅れの胃がん患者は米国では20%、日本では45%で、その差は、この活動によるものではないかと考え、地元千葉県に働きかけ「がん対策審議会」を設立しました。その後、日本ではじめての「千葉県対がん協会」ができました。
 県内の保健所に開設されたがん相談所を、先頭になって巡り、自慢の名調子でがんの初期症状について講演し、その場で心当たりがある人には、触診もしました。その結果、昭和35(1960)年には県民の手遅れのがんを20%減少することに成功しました。