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中山語録 始めたらやめないこと

 戦前から、恩師の瀬尾貞信教授は、日本ではほとんど行われていなかった食道がんの手術に果敢に取り組んでいました。
 それでも、多くの患者が術中、あるいは術後の縫合不全で亡くなり、成功には至りませんでした。
 病中の瀬尾教授に代わって執刀した食道がんの手術。昭和21(1946)年、中山恒明によってはじめて成功しました。
瀬尾先生とともに重ねた長年にわたる研究と努力が報われた瞬間でした。
 中山恒明はこのことから「目標をもって始めたら半分は成功。それを続けることによって、必ず成功するのだ」と考えるようになりました。